神々の、恐ろしい企み。 - 演劇ユニットG.com

神々の、恐ろしい企み。

オイディプス 岡田

テーバイの町に災厄が起こり、オイディプス王は、その災厄からテーバイを救おうとする。しかし、その災厄は、父を殺し、母と姦淫したオイディプス、そのものへの罰で有った。

まあ、ソフォクレスによって書かれたギリシャ悲劇『オイディプス王』の粗筋です。この戯曲の面白さは、そうとは知らずに父を殺し、母と姦淫したオイディプスに、その真実が徐々に明かされて行く。そこに演劇としての面白さ、探偵物語のような面白さがある。まあ、それはそうなんです。

まあ話は変わって、今日は4・11、つまり地震から一カ月です。でもまた余震、余震で、ほんと一カ月も経ってからおおきな余震で、まあほんとうに・・・と書いている間にもまた余震。一時期、落ち着きてきたんけどなあ。気象庁によると、回数は減っているらしい。でも、この所の余震は大きい。4・7の仙台の余震は、震度6強とか。ほんとまあ恐ろしい事です。

オイディプスに話が戻るとですけど、オイディプスは、頑張ったと思うんです。なんとか災厄、まあ、テーバイの場合は疫病や飢饉なんですけれども、どうにかしてどうにかして、ただ、自分の所為でそうなっているとはよもや思わなかった。それが徐々に明らかになっていく。それで、オイディプスはその真実を受け入れ、両の眼を、自分で潰し、荒野に去っていく。

コロス(合唱)が、詠じます。「いっそのこと死んでしまったほうが、はるかに楽なものを。」

でも、生きて行く。と言うか、困難に向かって進んでいく。この物語が2400年、延々と演じ続けられた、その理由はそんな所にもあるのかなあ。まあ、我が国も、ほんと天変地異の多い事。こんかいの地震で、ほんとそう思います。でも、だから故に知恵を絞って、それで、ちっちゃな島国が、頑張って来たんだろうなあ。「神は老獪にして、悪意を持たず」。恐怖とともにあることが、生きると言うことの、一つのある光明なのかもしれせん。