落ち着き - 演劇ユニットG.com

落ち着き

書いてみようかなあ、これまでの事。岡田

3・9(水)
軽自動車の登録で、足立区の軽自動車陸運事務所に行きました。

時間が開いたので、昼時にトンカツ屋さんにはいりました。ちょっと郊外にあるファミレスのような、店舗として大きめのトンカツ屋さん。

注文して、本を読んで待っていると、なんか揺ら揺らしだしました。地震?って思ったんですけれど、まわりを見ても誰も普通どおり、暖簾の端っこも揺れてる様子が無い。ああ、やばい、脳の血管でも切れたかなあ? って思って、精神を集中して、でも変だ。大丈夫かなあ? と思いつつ、2・3分したら落ち着いたんで、何だったんだろう? やっぱり地震かなあ? いやあ、もしかしたら病気かも、運転に気をつけて帰りました。

そのまんま忘れていたら、後で社長と話していて、やっぱり地震があったと判明。社長も、めまい、脳溢血を疑ったって言っていたので、長いゆっくりした揺れだったんですねえ。

そんでもって、その次の日の朝方に、地震で眼が覚める。多分、震度3位の地震。「ああ、地震かあ。なんか最近、ちょっと地震多いなあ。」とか思って、そのまんままた寝ちゃいました。

3・11(金)
前の日の夜に公演が終わった劇団「壺会」の女優、内海詩野ちゃんと、作家・女優、高橋朋子ちゃんと、美濃戸の店長の部屋で夜中2時過ぎまで飲んでて、寝たのが3時過ぎ、ちょっと睡眠不足の筈が何故か脳は結構元気でした。

午後、中目黒にコカコーラの車検の車を納車して、帰りに五反田の板金屋さんに部材を取りに行ったんですが、場所が分からずに、車を降りて探して、やっとこさ発見。

部材を貰い、2500円の支払い。領収書を持って来た時に、3000円渡したんで、お釣りをとりに板金屋の人が奥に行こうとして、グラってきました。

「地震ですね?」「ああ、揺れてる。おつりが500円ね、ちょっと」と言って、「いや、ちょっと、まずいです。」「外の方がいい、」って外に二人で出ました。

五反田のTOC(東京卸売センターかな)のおっきなビル近くの斜面の所、まわりは、個人営業の小さな工場や、雑居ビル、古い建物が多いです。ちょうど板金屋さんの前が駐車場になっていて、安全な場所に立って観察。

電信柱が、グラングラン。板金屋さんの建物も、相当古くって、左右に揺れてます。駐車場のとなりの二階建てアパートの一室に居た小母さんが、恐怖に引き攣りながら、立つ事も出来ずに、サッシの間、洗濯物の間からどっかへ逃げようとしてる。その気持ちは伝わってくるけれど、小母さん、どうしようもなくって泣きそう。

遠くのTOCの巨大な建物、ガラスがしなって、その奥のブラインドが妙に揺れてる。ああ、高い建物の高い所のほうが揺れは凄いんだろうなあ。ガラス、割れちゃうかなあ? なんて不謹慎に思ってました。

正直、なんか凄かった。恐怖と言うより、異常に興奮してました。

地震も収まって、その時には、ビルから、家から、人たちがぞろぞろと這い出してきて、ええ、こんなにこんな所に人って居るんだあ。でも女の人とか、泣いてたり、パニクッたりしてました。

板金屋の隣の、職人ぽい小父さんが、「こんなの生れて初めてだ!」とか言っていて、ああ、そうなんだあって、軽く流しちゃいました。

車に戻って、山手通りにでて会社に向かうと、途中、遠くに黒い雲? いや、雲にしては輪郭が近い。「あれ雲だよね?」「ええ? 違いますよ。」「もしかして、あれ? あの・・・地震かなあ。」これやばい。おおごとになるかも、その時、初めてそう思いました。

会社に着くと、社長の弟が、「何やってんだよ! 大変だったんだからなあ。」って怒ってる。「何が?」「事務所! みーんな倒れて、俺が全部直しといた。」こいつはいつも偉そうだ。

でも、ああそうか、家の中とか、建物の中にいた方が、大変だったんだなあ。そうだそうだ、だって普段何気なくしている物たちが、全部敵になって襲ってくるわけだし。

と思いつつ、二階の事務所に行くと、パソコンが倒れてました。テレビを点けて、社長の弟に、なんで俺のパソコンは倒れたまんま? とか文句を言っていたら、グラっ、「地震?」「やばい、逃げろ。」

余震でした、「怖い」ここから「恐怖」が頭をもたげ始めます。