衝動、生命への近さ。ジャクソン・ポロック。 - 演劇ユニットG.com

衝動、生命への近さ。ジャクソン・ポロック。

駅のホームのポスターでちらって見てね。岡田

  国立新美術館、2~5月で「シュールリアリスム展 パリ・ポンピデゥーセンター所蔵品による」をやるとか、川崎駅のホームのでっかいポスターにダリの絵があったりして、誰の絵がくるんかいなあ? と思って見ていたら、ポロックの絵も入っていました。ポロック、シュールリアリスム? って気もするんです。まあ確かに大枠で区切ればそうなるかもしれんですけど、やっぱりシュールリアリスムってのは、所詮「イスム」つまり「主義」であって、主張。ポロックの絵って、もっと「生、なま」に近いんでないかなあ。

プールに行ったりして、ホックニーの絵とか思ったりして、でも、ホックニーは70過ぎても健在。ポロックは、44で、もともとアルコール中毒だったけれども、酒を飲んで運転、猛スピードで木立に突っ込み事故死。うーん、非常に近い所での自殺かなあ。

まあこんな絵。polloc pic.jpg

こんな風に描いてます。

アクション・ペインティングと言われる描写法。巨大なキャンバスに、絵具をまき散らしたり、飛ばしたりして描く方法。子供の遊びのように見えるかもしれないけど、実は、この方が難しいと思う。絵筆や、絵具自身の特性自身が重要な要素になってくるし、ちょっとした気の緩みによるミスも許されない、絵画全体が集中した精神の軌跡にしかならないから、その集中を持続させるのは至難の技になる。

厳しいよねえ、それって。人間が人間である限り、ずーっとそんな精神状態が続くはずがないし、だとすると事故死というのも納得が行く気がする。
もともとは、アメリカ・インディアンとかの土着の生命感に非常に共感していたようで、その生命の躍動を率直に描きたかったんだと思う。でも「生命」って、あんまり近づき過ぎると、却っていけないのかもしれない。怖い。