三条会『冬物語』 - 演劇ユニットG.com

三条会『冬物語』

昔から気になっていたんですが、初めて見ました。岡田

千葉大出身の関美能留さんが1997年に創った劇団かな。千葉にアトリエがあって、そこで活動されているようです。

ちなみに、現在、マルセル・プルーストの長編『失われた時を求めて』を上演中と言っても、ちょっとその予定を載せるとね、以下のようになります

◇2010年 5月14日(金)~17日(月)
 第1のコース「スワン家の方へ」 ※終了
◇2010年 6月25日(金)~28日(月)
 第2のコース「花咲く乙女たちのかげに」 ※終了
◇2010年 9月10日(金)~13日(月)
 第3のコース「ゲルマントの方」 ※終了
◇2010年10月15日(金)~18日(月)※終了
 第4のコース「ソドムとゴモラ」
◇2010年11月19日(金)~22日(月)※終了
 第5のコース「囚われた女」

◇2011年 2月18日(金)~21日(月)
 第6のコース「消え去ったアルベルチーヌ」
◇2011年 3月25日(金)~28日(月)
 第7のコース「見出された時」

凄まじい密度の公演。そんでもって「囚われの女」と「消え去ったアルベルチーヌ」の間に『冬物語』、スゴイ!!。としか言えない。

今回の『冬物語』、1時間45分。と言う事はカット版。正規にやると、休憩入れて3時間弱の芝居なんで、細かい所はカット。学生たちが授業の一環で、芝居をやると言う設定。最初、口語だったのが、シェークスピアの台詞になると、やっぱり多少違和感があったものの、その内、全然気にならなくなって、カットもさほど気にならず、要所要所、見事に切り取ってあったので、不思議な、それこそ夢見心地のような『冬物語』の世界が、無理なく、こちらにすーっと入ってきました。

『冬物語』って、まあ、これは個人的な事ですけれど、泣くんですね。まあ、まず舞台で涙は出ないんですけれど、『冬物語』は別格。ただ、大体がラストのハーマイオニの再生の部分なんですけれど、今回は、その前の、リオンティーズと娘パーディタの再会の部分。単に、罪を悔いて許されると言う、単にそれだけの事が、なんと困難で、人の心に沁み入るのか、そこで涙が。あそこが見事だったなあ。そうとう演出の関さんは、芝居を研究してるし、それより何より好きなんだろうなあって思いました。

ただ、やっぱり短い。パーディタの育ての親の羊飼いの親父と息子のシーンや詐欺師のオートリカスは、みんなカット。でも、一見無駄なようで、ああ言う所に、『冬物語』の面白さがあったりもする。

でもまあ、11月の後半に前の公演が終了で、1月には『冬物語』それで、次が2月末。ちょっと無理があるように思う。

「消え去ったアルベルチーヌ」それで「見いだされた時」と言う、その間に「時」が出てくる『冬物語』と言うのは何となくわかる気もするし、恐らくクリエーターとしての関美能留さんの、創作者としての必然がそうさせてはいるのだろうけれども、もっとゆっくりじっくり創った三条会『冬物語』が見たい気がします。