常陸はあらあらしき所にて - 演劇ユニットG.com

常陸はあらあらしき所にて

源氏物語、浮船
岡田

源氏物語、57帖。光源氏は40帖辺りで居なくなり。息子で(実は不義の子、血の繋がりはない)「薫」と、源氏の孫の「匂」のお話になります。
俗に言う「宇治十帖」。
源氏好きには、宇治十帖のほうが人気が高い。光源氏の章に関しては、読み物語として、公に書いたらしい。でも宇治十帖は紫式部が、個人的に書いたという説もあるらしい。

三角関係。浮船と言う一人の女性を巡って、薫と匂の二人の男が競いあう。奥手と言うか生真面目な、精神性の薫に対して、匂は積極的、肉感的。
匂に、強くひかれるものの。やっぱり実直、安心できる薫の方に強く愛を感じたりして。
結局は、二人の思いに身を引き裂かれるように、宇治川に身を投じてしまう。

三角関係の縺れの自殺。と言えばそれだけなんだけど。そこに異様に引き付けられるのは、実は「浮船」のキャラクター。
まさに浮船のようにはっきりしない、だから、二人の男に言い寄られると言えばそうなんだけど、なんか漠然としてる。
だから、優しすぎて、人を傷つけないように傷つけないようにと深みにはまっていく。
それが、最後の瞬間に、毅然として「死」に赴くと言う所に、浮船の凄さが感じられる。

と話は変わるのですが。吾の田舎は茨城。常陸の国、筑波山の近く。実は、浮船が育ったのも、常陸の国。そんで京に上って、薫、匂と会う。
源氏も遠い物語のように感じてたんですけど、ふっとなんか身近になったりして。