小沼 勝 - 演劇ユニットG.com

小沼 勝

「官能の帝国3~田中登作品をめぐって~」ってシネマヴェーラでの特集。映画でーす。
岡田です。

田中昇の特集ですけど、小沼勝の作品もやってました。好きなんです小沼作品。

前ふりですけど。

日活ロマンポルノですわ。70年代、日活は経営悪化でロマンポルノ路線をとり、10分に一度の濡れ場、低予算をクリアすれば、あとは自由な映画製作を、監督等に委ねた。
それで映画好きな製作者は、映画製作に没頭したらしい。小沼勝をはじめ、神代辰巳、相米慎二ら多くの名監督がでたと言うのは結構有名な話。後の、周防正行、黒澤清、中田秀夫とかも日活でーす。

久しぶりだな、小沼さんの映画見るのって。今回は、初見の「見せたがる女」と、日活での最後の作品「箱の中の女2」。
小沼さんの作品は、もう30数本見てるんで、見れるのは全部見たいんだよね。でも何でだろう?

当たり前の事だけど、人間って、毎日「食って」、「うんこして」。でも、芸術って奴はそこを嫌うんだよね。

↓ゴヤの「我が子を喰らうサテュルヌス」

サテュルヌス.jpg何で、この絵、異様に見えるんだろう? って思ってたら解説に書いてありました。

「開いた口は、社会や芸術において長い間タブー視されてきた。唇と口が人間の見えない体の一部であり、その下を見ると、知的な生物だと思っている人間が、実は自分の意志では制御できない器官と本能に依存している事を思い起こさせる。」

「ゴヤ」 (TASCHEN社) 解説より

小沼さんの作品はゴヤの絵と同じでそこを抉り出す。初期の「生贄夫人」では、谷ナオミさんにうんこさせてるし、「箱の中の女2」でも、冒頭の監禁された女が、物を食うシーンの動物性は、他に類を見ない。それに、箱に入れられた、全裸の長坂しほりが、雪山の谷に落とされて生と死の極限状態の中で放尿してしまい、その放尿と言う行為の中に「生命」の実感を感じさせるあたりは、やっぱり凄いんですわ。


でもね、やっぱりタブーなのかなあ。創造に携わる人たちには、絶対にすすめるけど、一般的な人にはやっぱり薦められんかなあー?