ラファエロ - 演劇ユニットG.com

ラファエロ

「ボルゲーゼ美術館展」東京都庭園美術館
岡田でやんす。

ボルーゲーゼ美術館展、大したのは無い。ベルニーニの彫刻、ボッテチェリのフレスコ画、カラヴァッジオの「洗礼者ヨハネ」、それとラファエロ初期、最近やっと認められた「一角獣の貴婦人」。新聞にも書いてあったけど、多分、顔と上半身の部分だけじゃあないかなあ。ラファエロ描いたのって。

でも、ローマへ移ってから直後のはずだから、ラファエロって感じはする。
久しぶりに、ゆっくりラファエロの絵を見て、実は、その内に強靭な何かを感じた。ミケランジェロ、ダ・ビンチと比べると柔和で優しい絵。聖母子や天使で有名なラファエロだけど、実は、その中に、もっと大きな「やさしさ」をきちんと認識してたんだと思う。

「一切のものが、不動の物でさえ動く宇宙にあって、ラファエロのフォルムのゆったりとした流れは、幸福な夢想を破りかねない暴力を内に呑みこんで、広がりと調和のある持続の概念を空間に形象化してゆく。」アンリ・フォション『ラファエッロ』平凡社ライブラリー

フォションはフランスの美術史家。文章が綺麗だし、単なる美術批評家のつまらない文章よりはるかに面白い。美術関係では、フォションと小林秀雄が一番あてになる。