「松林図屏風」長谷川等伯 - 演劇ユニットG.com

「松林図屏風」長谷川等伯


日本にある、最高の絵画は牧谿(もっけい)の絵。

日本人が描いた絵で最高は「松林図屏風」だろうなあ。
岡田です。

2・23~3・22まで東京国立博物館で「長谷川等伯」展があります。
日本人だったらねえ、等伯くらい見とこうよ。

↓ここだよ

http://www.tohaku400th.jp/index.html

 

↓絵をクリックすると大きくなる。

tohaku_pine00.jpg 

安土桃山時代に活躍した画家。30を越えてから能登より上京。主流であった狩野永徳の狩野派と熾烈な闘争を行うも、跡継ぎと見込んでいた長男・久蔵に先立たれる。一説によると狩野派による「暗殺」とも。晩年は事故で利き腕右手の自由を失った。家康に会うため老齢を押して江戸に向かい死去。

まあ、こういう人。雪舟、俵屋宗達と大きな違いは、牧谿の絵をつぶさに観察し、その模写のような絵もたくさん描いてる。
雪舟は明にまで行ったけど、当時アジアでお宝があったのは日本の京都。雪舟は山口、大内氏のもとで活躍したから牧谿の絵はみていない。宗達は、模写はみたらしい。
ただ、利休とも親交があった等伯が、一級品の牧谿の絵の影響を一番受けた画家。

ただ、長男・久蔵が生きていて、狩野派を追い落とし、長谷川派が成立していたとしたら。「松林図屏風」はあったのかなあ。そんな気がする。

3・4年前は、いつも正月の国宝展示は、「松林図」だった。

正月でガラガラの博物館。本館2階2室。角部屋の国宝室。ながーい階段を上がって、ふっと左に、白い光がボーっとしている一角がある。徐々に近づくと、「松林図屏風」。
なんでかなあ。近づくと徐々に輪郭がはっきりしてくるし、そうすると「光」薄らいでいく。近くで見ると、筆は荒いし、400年の月日で紙も茶っぽく変色してたり。でも、また徐々に離れていくと、不思議にボーっと白く輝きだすんだよねえ。

恐らく、等伯は、権力欲と言うか、俗人的な部分を多分に持っていた人だと思う。しかし、息子を失い、腕の自由をも失う。そこで初めて、何か俗人のたどり着けない所に行ったような気がする。「松林図屏風」は一説によると、下絵だそうである。でも、凄い絵だよねえ