おじさん、働きましょうね。 - 演劇ユニットG.com

おじさん、働きましょうね。

ワーニャ伯父さん。
岡田

ワーニャ伯父さん。チェーホフの四大劇の中では、出来がよくない。以前書いた『森の精』の書きなおしだからかもしれないし、色々盛り込み過ぎな気もする。

ストーリーがハッキリしないんだよね。

『三人姉妹』だと、物語はモタモタしてても、見終わった後にモヤモヤは残らない。でも『ワーニャ伯父さん』、なんか未消化な部分が残る。

でも、何回か見てると「哀しみ」は『ワーニャ伯父さん』の方が深い気がする。
登場人物は一人として、夢も希望も叶えられない。人生に裏切られ続けるワーニャ伯父さん。自殺を試みても失敗。つまり「死ぬ」ことも
出来ない。そしてみんなが去って行く。恋に破れたアーニャと二人。残された農場で、もくもくと働き出す。

アーニャ「運命が私たちにくだす試みを、辛抱強く、じっとこらえていきましょうね。今のうちも、やがて年をとってからも、片時も休まずに人のために働きましょうね。そしてやがて年をとったら、素直に死んでいきましょうね。」(『ワーニャ伯父さん』神西清訳)

この所、歩いてます。休日の青山、乃木坂、六本木と朝早く歩く機会があって、久し振りにブラブラ。実は、バブル絶頂の時代に生きたもんで、演劇始める前は、グルメです。

でももう十年。当時、オーナーシェフのレストランと言うのは移転したり、店名を変えたりと、場所を転々としてました。

どうなってるかなあ? なんて興味もあったんだけど、実は結構残ってたりして、ちょっとビックリ。キラー通り沿いの「タベルナ・アズーラ」とか「ラ・パタータ」。広尾の「プチ・ポワン」、「レストラン・ヒラマツ」も健在だった。六本木の「ブーケ・ド・フランス」。

乃木坂の「馮(ふう)」。
馮とか、結構高いフレンチなんで、無くなってるんだろうな、なんて思ったんだけど、休日の九時前から、若いスタッフがリーデルのグラ
スを並べてた。どうもウエディングのセッティング見たいだったけど。なんか、懐かしいというか、嬉しかった気がする。

なんでだろう「働く」って事なのかな。実は働くって事が、人生の辛さや悲しみを癒してくれるって事があるのかもしれない。窓からチラッと見えたけどブーケの土屋シェフも、朝から頑張ってた。