戦争と戦乱
それが演劇ですよ。
岡田
岡田
『ヘンリー6世 3部作』。久し振りにシェークスピア見て思ったんですけど、戦乱に次ぐ戦乱、目まぐるしく権力が変わり、暗殺と謀略の限りが尽くされる。
でも、それが「人間」なんだろうなあ。
神では無い人間は、やはり弱さを秘めているし、殺した相手と同じように、やがて自分も殺されるという可能性は否定できない。だったら「戦い」を止めれば良いんだろうが、そうはいかないのが「人間」。なんだかんだいっても「戦い」好き。極論で「戦争好き」なのが、仕様がない性。良い子ぶって否定するのは簡単だけど、そういう性を否定しないのが「演劇」の演劇たる由縁かな。
理想主義者プラトンは『国家』の中で演劇を否定してるけど、賢者は劇作家ソフォクレスだし、劇作家アガトンが演劇賞を受賞した宴会での対話が『饗宴』。
演劇を否定されるものとして重要な存在。もちろん演劇は、マイナス符号の付いた芸術だと思う。
トーマス・マンは音楽(クラシック音楽)全体を、マイナス符号として定義した。念頭にあったのはワーグナーの楽劇だろう。でもマイナスと評価されるほどのインパクトがあって初めて芸術かな。

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