志を弱くし、その骨を強くす - 演劇ユニットG.com

志を弱くし、その骨を強くす

さいきんグッと来た言葉です。

岡田です。

「あらゆるものを見尽くし、あらゆる試練に耐え、その志を弱くし、その骨を強くするところまで行って、万苦を経て後に思想なきに到ったような人が老子ではあるまいか」島崎藤村『桃の雫』

 

 「弱其志 強其骨」が『老子』第三章からの引用で、原本では内容がちと違うんですわ。でも、やっぱりそう思うんです。よく言うじゃあないですか。「伝えたい」とか「言うことがある」とか「自分はこの事を伝えるために、表現行為をしているとか」ねえ。なんか胡散臭いんですよ。それって。

「伝わる」って、もっともっと困難だと思うんです。「伝わる」って「伝えたい」って「志」があるうちは駄目で、そういうものを「打ち消す」おおきな力が絶対に必要。その力の戦いが一つの形になって。作品ができる。でも悲しいことに、作品から何かが伝わったときには、伝えた本人は蛆にでも食われているんだろうなあ......。そん位の覚悟がないといかん。表現とか創造とかってそういうもん......なんやろか?

 

まあ、見逃したんですけどね、牧谿の『老子図』。三井美術館に来てたんです。岡山県立美術館から。まさか一週間だけの展示なんてねえ。思わなかった訳ですよ。お勉強好きな岡ちゃんは『老子』を買って勉強してました。

まあ、とは言え10月には畠山記念館で『煙寺晩鐘図』は見れるし。新装開店の根津美術館も『漁村夕照図』を展示するだろうし。出光あたりが『平沙落雁図』あたりを公開してくれるとありがたいんだけどなあ。

牧谿は、中国南宋の画家です。恐らく、ダビンチやフェルメールとおんなじくらいスゴイ。すんごいもんが無けりゃね「志を弱くし、その骨を強くす。」なんてことも思わんのですけど。まあ、知らなかった振りして生きる訳にも行かんので。

 

頑張ります。

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