7月19日
紐につるした五円玉を妊婦のお腹の上にかざすと、赤ちゃんの性別がわかる――。そんな占いがかつて一世を風靡したんだそう。「金の卵」の一シーンに取り入れられています。妊娠している女医の夏子(佐藤晃子)を取り囲むアパートの面々。風来坊のギター弾き直樹(用松亮)が「五円玉が回ると男の子なんだって」と言い、「ああ、回る回る」とみんな大はしゃぎ。
ストーリーとは直接関係ない遊びの部分。でもこんなところこそ、みんなの遊び心を刺激するみたい。演出の三浦剛が「『こんにちは、赤ちゃん』と言ってみて」と用松さんに要求すれば、真介役の伊東達広さんは妙に真剣な顔で五円玉を食い入るように見つめる。扉から入ってくる悉皆屋・谷役の本山三火さんが重要な情報をもたらし、ストーリーを進めようとするも、何だかみんな上の空――。
「この占いは、長女が生まれるときに流行ってましてね」と脚本の三浦実夫さん。「え、そのときは当たったんですか」「ええ」「ほうっ、当たったんですか」と実に食いつきのいい伊東さん。渋い役者さんなのに、お茶目な表情を見せてくれました。
