短編 フランス文学だよーん。 - 演劇ユニットG.com

短編 フランス文学だよーん。

やっぱ今一なんですラテン語圏。イタリアもスペインも、文学的には。

 

なーんて、お前そんな読んでんのかよって。まあそこら辺は、好い加減に、イイカゲンな岡田でーす。

 

巨大な古典はあるんですよ。ダンテ『新曲』とかセルバンテス『ドン・キホーテ』とかね。でもやっぱ近代的な繊細さって、ラテン語中心だと生まれにくいのかなあ。鳥が鳴いてるみたいな言葉だしねえ。ゴダールの『ヌーヴェルバーグ』で、正直になれないからイタリア語で話すとかってシーンがあったけど、正直すぎると物語りにならんのどすやろーなあ。

 

て事で、やっぱ中途半端で偉そうで、でもちょっとラテン語なフランスでしょう。

 

● マルセル・プルースト『楽しみと日々』福武文庫

おなじみ『失われた時をもとめて』の作家の、若い頃の本です。ちなみに、題名がヘシオドス『仕事と日々』のもじり。分かったあんたは、エラーい。

う~ん。プルーストの面白さって何だろう? 金持ちの、喘息もち、ユダヤ人で、同性愛者。やっぱ、視点の客観性? 「喘息」って、本当に辛いらしいからなあ。でも、逆に「生きている」って美しさが見えたのかも知れんなあ。

 

● ジェラール・ド・ネルヴァル『火の娘』新潮文庫(『火の娘たち』ちくま文庫 もあるみたい)

プルーストも影響を受けた幻想文学者。ふかーいです。森の奥って感じ。なんだかグニャグニャしてて、ああ、でもほんとうは「精神」ってこんな感じなんやと思いやーす。ちなみに遺稿『オーレリヤ』(思潮社)は、もっともっと深海かなあ。カオスって言うかヘーゲルって言うか、まあ、こういう奥底から「世界」は生まれるんだしょうなあ。

 

● ギュスターブ・フローベール『三つの物語』(中央公論の文学全集で読んだんだけど、福武文庫からでているらしい。)

『ボヴァリー夫人』で有名なフローベールです。なんだろう? 一切の感情が含まれない筆致と言うのは読んでいてスンゴイなー。ゴダールが、「描いただけで芸術になる画家のフェルメール、作家のフローベール」と言っていたが、そういう感じ。ちなみに長編では、『ボヴァリー夫人』よりも『感情教育』よりも、ちょっとマイナーな『サランボー』(角川文庫)が好き。

 

追伸 絶版が多いですけど、アマゾンの古本とかでは手に入るみたいです。