世界は、暗闇から創造 - 演劇ユニットG.com

世界は、暗闇から創造

内海詩野 「岡田さん、これ読みます?」

岡田 「はあ?」

詩野 「カバン、入らないんで、良かったら。」

岡田 「ふん。じゃあ、借りる。」

友田 「小川洋子の本ねえ。ふーん。でも岡田さん。きっと、嫌いだよ。多分。」

 

先日の、本読みでの事、こんな遣り取りがありまして。ちなみに詩野ちゃんは、今回、『金の卵1970』出演の女優さん。友田さんは同じ文芸部。

そんでもって、やっぱり友田さん。「ピンポーン。」と言う事で。案の定、短編集『海』小川洋子著は、僕には物足りませんでした。詩野ちゃんゴメンね。

 

なにせ、戯曲を書けば。「世界を暗闇で包む」とか、まことしやかな、正確なお言葉を頂ける私です。中途半端は駄目。そこで、岡田の好きな短編(作家と作品かな)。

 

日本編

 

第一位 吉本ばなな(親父はどうでも良いが、娘は凄い。)『デッドエンドの思い出』(文春文庫)

実は『マナカのソファー』(幻冬舎文庫)が一番なんだけど、文庫で100頁だから短編じゃあないだろうな。短編集だと『デッドエンドの思い出』(文春文庫)がパッと出た。粗筋とか言われると覚えてないし。でも、この人、哀しい事に「見えて」いるんだと思う。

 

第二位 花輪莞爾(古本屋で見つけてビックリ。いまだに良く分からない作家。)『悪夢小劇場』『海は呑む 悪夢小劇場2』(新潮文庫)

なんか最近、ウチヤマ出版から『悪夢百一夜』として分厚い短編集が出ているらしい。上記二冊は、そこに吸収されているみたい。フランス文学専攻で、国学院の教授らしい。でもほんと、その本体が掴めない。子供向けの翻訳もしているらしいし。シモーヌ・ヴェイユの翻訳とかもやっているらしい。不思議だ。

古本屋で偶然見つけたと言えば、『重力と恩寵』シモーヌ・ヴェイユ(筑摩学芸文庫)もそうだなあ。題名からして不可思議。でも、この人も「見えちゃった」のかなあ。

 

第三位 柳美里『家族の標本』角川文庫

作家を決めた後の小説は、今ひとつかなあ。戯曲もこの本の凝縮度に比べたらって感じ。なにせ短い。その中に、人間の蠢く感情がキチンと出ている。これは凄いなあ。

最近の本は、ほんと、もっともっと「見れば」いいのにと思うけど。やっぱ、辛いからなあ。

 

その内、本領発揮の外国編も、書きますよ。へへへ。