2009年4月アーカイブ: 演劇ユニットG.com

金の卵1970 初リーディング

昨日は、8月に公演する「金の卵1970」の第二稿を、俳優陣に集まっていただき、初のリーディング。
台本改稿のためのリーディング。

19名のキャストを16名の俳優陣で読んで頂きました。
まだ一幕だけですが・・・。

う~ん。面白かった。というか、楽しかった?

まず、16名の俳優のオーラが尋常じゃない。
ベテラン勢に負けず劣らず、若手勢のオーラもいい感じ。
僕の好きな 稽古場=戦場 的なピリッとした空気。

ほんでもって、とにかく、個性豊か。。。

 

父や、文芸部の岡田さん、友田さんとあれこれとやって書いてきた台本・・・。
もちろんまだまだ精度は低いのですが、やはり俳優の声、肉体をとおして読んでいただくと、立体感が違うねえ。
昼から16:00までガッツリ読んで頂き、その後は勿論、酒酒酒。


新宿スポーツセンターから、高田馬場まであるいて
16:00開店の店をみつける。

もちろん、2軒目いっちゃいました。


そして、本日は朝から会社・・・。
「眠いぜ」とは思いながら、しっかりと経理マンをやっています。

 


で、会社からブログ更新!!


あぁ・・しかし、楽しかったなぁ。

早く、第三稿を書いて、もう一回リーディングがしたい。

親の顔がみたい

劇団昴の佐々木誠二さんの招待で、

「親の顔がみたい」シアターサンモールでき観させて頂きました。
(佐々木さんありがとう!)

劇作、畑澤聖悟(渡辺源四郎商店・店主)
演出、黒岩亮(劇団青年座)

物語:都内カトリック系私立女子中学校会議室。そこに集まる保護者達。 
彼らは、いじめを受けて自殺した生徒の遺書に名指しされた、加害者の親たちである。
れぞれ、年齢も、生活環境も、職業も違う親達は、真実の究明をよそに我が子を庇護することに終始する。怒号飛び交う会議室。子供達のいじめを通して、それぞれの親達の「顔」が浮き彫りになる。森を拠点に活動を続ける、気鋭・畑澤聖悟。現役高校教師が描く渾身の意欲作、待望の再演!

面白かった。
戯曲が良かった。さすが現役高校教師。さすが鶴屋南北賞候補作家。

「12人の怒れる男」テイストの作風。みていると、なにが正義で、なにが悪なのかわからなくなってくる加害者の親達。それぞれの親のたちの正体が徐々に明らかになっていく過程はやはりスリリング。それを過剰にみせない演出も相まって、劇場内はしんとした空気がはりつめる。

けれども、想像以上にポップなつくりで、笑いがふんだんだった。その分、自殺、いじめ、学校問題、親の葛藤などのダークサイドがかなり薄められているのかな。僕の好みから言えば、もう少しダークサイドを掘り下げてもよかったのかなと思いました。

親達のなかで、唯一、祖父母として出てくる西本裕行さん、北村昌子さん演じる老夫婦がよかった。お二人が喋りはじめるだけで、泣きっぱなしだった・・・。

(2009/6/21追記 北村昌子さんは急病により降板されていて、僕がみた公演では小沢寿美恵さんが演じられていたそうです。)

孫が犯した罪を真っ向から受け止めているのは、このご両人だけ。
それが余計に、老夫婦の苦悩をみせてくれる。

ラストシーンは、予想のつくものではあったものの、ストンと落ちる良いラスト。

しかし、幕切れの台詞が我々G.com文芸部にとってのNGワード「生きていかなくっちゃ...」だったのが、もったいなかった。

序盤から「子供達のためにも、信じてやりましょう。いじめはなかった!」と叫んでいた父親が(実は全部真相を知ってて隠しとうそうとしていた)、結局は全て自分の世間体のために尽力していたという真実が暴かれる。三々五々と教室に隔離されている我が子達のもとに去っていく親達。たしかに登場人物の彼らにとってはここからがスタート。「それでも、生きていかなくっちゃ...」「そうだな、生きていかなくっちゃなぁ...」で終わるわけです。いいラストです。

しかし、

チェホフの「三人姉妹」の名台詞、長女マーシャの「生きて行かなければ......生きていかなければねえ...」は、本当に魔法の言葉。かく言う僕や、周りの作家陣もラストにちょいちょい使ってしまう結論。この台詞で幕切れしてしまうと、やはり「三人姉妹」が想起されてしまう。チェホフへのオマージュになってしまう。

でも、いい台詞だから使いたくなっちゃうんだよなぁ・・・ほんと。


しかし、総じて、良作でした。

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黒色綺譚カナリア派を(はじめて)観る。

昨晩は、会社帰りにシアタートラムへ。

黒色綺譚カナリア派
第10回公演
「義弟の井戸」

を観てきました。

黒色の主宰で作演出家の赤澤ムックとは同期の桜。
しかし、お互いにお互いの作品を観たことがない・・・。

「いい加減にお互いのを観ようよね」
なんてことをいいながら結局12年越しの初綺譚。

ムックは今回、初トラム。

勿論、作演出は赤澤ムック。
10回記念公演ということで、セットも照明もキャストもゴージャス。

美術は、俳優座劇場でのクロニクルで、一緒だった装置か吉野くん。
もりもりに盛ったね。
抽象とリアルの境目感が素敵な舞台装置。

 

で、芝居はどうだったのか? と。

 


面白かったです。

 


なんだか同期っていうのは親兄弟のような気恥ずかしい微妙な距離感があるもんですが、
そういうの抜きで、純粋に楽しめました。

色々と言いたいことは山ほどあったけど・・・なんか、そんなもんはどうでもいいやっていうくらいしっかり創られていた。

観劇後は、出演者、関係者、ムックたちと三軒茶屋にある演劇人の溜場、味とめの2階へ。

今朝も朝から出勤だったため、ビールを2、3杯あおって帰りました。


来年の1月は、G.comもトラム!

いやぁ、やっぱりいい劇場だなぁ。

「闘争か、逃走か」

いまから楽しみです。

 

 

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演出と、脚本と、読書

わたくし、舞台を演出しているときは、まったく読書をしなくなるんです(と、言うより読みたい気持ちがまったく起きない)が、

戯曲を書いているときや、脚色なんかをしているときは、自然と色んな本をひらいてしまいます。
きっと、自分の言語から逃げたいんでしょうね・・・。
他人の言語(思想)的な、なにかを欲してしまう。
パクルってわけじゃあないんですけどね。

そして、今、バックに入っているのが・・・

ストルガツイ兄弟の「醜い白鳥」
(僕にとってとても大切な本なんですが、2~3年行方不明でした。さる筋から最近帰還した本。おかえり。大切な本って、誰に貸したかまったく忘れちまうもんですが、必ず必要なときに帰ってきてくれる気がします・よね?)

筒井康隆の短編集「将軍が目醒めた時」
(これは先日どこかの(池尻だったかな?)古本屋で51円で売ってたんですが、「これください」と言ったら、店のおばあさんがニコニコしながら「今日ねぇ、水曜日だから10%OFFなの。45円です。うふふ」って言われたんで「そいつはラッキーです。ありがとう」と、買った本で、なんか、天気もよかったし、すごくラッキーな気分だったことを覚えている)

安部公房のエッセイ集「砂漠の思想」
(安部さんが、めつらしく自身の戯曲や、演劇観なんかを語っているエッセイ集。さる方から5年前くらいに借りたんですが、やっと読み始める。これがまた、面白い・・・。早く読めばよかった)

以上の三冊。

まあ、なんというか非現実を扱った本ばかり・・・現在脚色している「金の卵1970」には、まったく役にたたなそうではありますが。


しかし、どれともなく、空いてる時間にさっと開いて読んでみたりすると、色々な種が発見される。

その種が、戯曲を書いているうちに、知らず知らず芽を出してくる。

で、本が完成する。

「やったぜ、俺って天才。よくぞ一人で書いたもんだ」と思っていると・・・数年後に、「なあんだ、ここのアイデアってあの本からインスパイアされてたんだぁ・・・ガッカリ」

なんて、ことが起こったりします。

そんなにガッカリでもないんですけどね。意識して使ったら→パクリ。無意識で使ってたら→インスパイア。この辺りの垣根は、まだまだ議論されているところですものね。

 

そんなこんなで、金の卵1970の脚色。

SF小説をひらきひらき。

奮闘中です。

 

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演劇鑑賞

先日、劇団マシンガンデニーロさんの「キラーパス」を観てきました。

2月に俳優座劇で上演した「風と虹のクロニクル」で、一緒だった、菊池豪くんの劇団。
これまたクロニクルで一緒だった内海詩野くんも客演にて出演。

場が8月のG.com公演「金の卵1970」と同じ、中野ザ・ポケットだった。

まず劇場に入っての第一印象は「やはり、劇場の間口がせまいなぁ・・・」という点。

セットはジャングルジムやブランコ、滑り台の並ぶ公園のような趣き。

お話は、近未来の死刑制度がなくなった日本。「流刑」制度が復活し、重犯罪社は孤島に建設されたスタリオンと呼ばれる収容所で記憶を操作されたままボランティアと称した危険な刑務を粛々とこなしている・・・。そこへ、新しい国策としてうちたてられた「復讐」の権利を与えられた被害者家族が乗り込んでくる。妹を殺された姉は、加害者に「復讐」すべくつけねらうが・・・

という感じ。

加害者役の菊池豪くん、所長の三瓶大介さん、女囚の内海詩野さん、囚人の土田裕之さん、
が輝いてた。

マンシンガンデニーロは、この公演で一時解散するそうです。

観劇後は、制作の奥田さんと軽く呑んで帰宅しました。

来週は、劇団昴の「親の顔がみたい」と、黒色綺譚カナリア派の「義弟の井戸」を観に行く予定です。





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